【アクアリウム】短編小説 アクアリウム青春群像劇vol.1「放課後の水槽」
「こいつらって何考えてるのかしら。」
西日が射す教室に、少女の影はポツンと佇んでいる。
そんな彼女の視線の先には、熱帯魚水槽があった。
担任が生物の教師ということもあり、彼女の教室には水槽が置いてあるのだ。
「あれ、水換えしたっけ。」
カルキ抜き剤を手に取り、少女は教室を出た。
5分ほど経ち少女が戻ってくる。
少女はいつものようにぼやく。
「全く、なんで私が先生の水槽のお世話係なのかしら。
部活も何もやってないけど、他にもそんな子いるじゃない。」
少女はぼやく。
だが飽きもせず、きちんと毎週月曜日・水曜日・金曜日、
一度も休むことなく放課後教室に居残り、水槽の世話をする。
水換えも終わり、彼女は帰り支度を始めた。
この頃にはもう校庭の騒々しさもなくなり、生徒は下校する時間になる。
少女は時計を見る。
短い針と長い針が上下に一本の線を描くことを確認し、また水槽に歩み寄った。
すると教室のドアが開いた。
「リコ、帰ろうぜ。」
「あ、お疲れ!
私もちょうど水槽のお世話終わったところ。」
少女は教室を出た。
教室には水槽の影がゆらゆらと佇んでいた。
<終わり>
皆さんご拝読ありがとうございます。
ゼットンです。
ブログに書くこともないしネタもないので遂に短編小説を
私ゼットンが書きました。
感想等お待ちしておりますね!!
ちなみにリコという名前は
コリドラスが好きなので、そのコリから
反対にしてリコと名前をつけました。
お楽しみいただけたら幸いです!
それではまた!
水槽の藍藻を一瞬で全滅させてみた 水槽のコケ除去生物ブラックモーリー「アクアリウム」『aquarium』
ライブロックに勝手に生えてきたスターポリプさん pic.twitter.com/54DHlhvWP9
— はっせ @youtube アクアリウム (@ponpy_aqua) 2020年6月3日